こんにちは、DSKです。
2月1日の診察から2日経った2月3日に、手術前の検査や入院に関する説明を聞きに、再度病院へ行ってきました。今回はその時に行った事や、教えて頂いた事などをまとめます。
ちなみに前回行った造影剤CTの検査結果について。
無事…と言っていいのか分かりませんが、現時点では明らかな転移性病変を指摘できなかったと言われました。
本当にこの一言だけで心の状態が全く違いますね…。本当に心底ホッとしました…。
9時 麻酔科で説明
まず最初は麻酔科に行きました。
問診票を渡されたので記入し、そちらを元に薬剤師、麻酔科の医師、看護士の3人からそれぞれからヒアリングと説明が行われます。
1人目:薬剤師さん
普段使っているお薬やサプリメントに関する確認が主でした。
NGと言われたのがバファリンとサプリメント全般。特にフィッシュオイル。その辺は飲んじゃダメだそうです。頭痛が起きたらロキソニンを飲んでくださいとのこと。
2人目:麻酔科のお医者さん。
高位精巣摘除術は全身麻酔で行いますということで、麻酔に関するリスクやデメリットをひとしきり説明して貰いました。
なんとなく全身麻酔のリスクは知っていたのですが、初めて聞いた物としては、たまーに歯が欠けたり折れたりする場合があるそうです。これは全く知らなかった。呼吸用のチューブを喉に入れる際に折れちゃう事があるとか。
この先生は、僕が事前に書いた問診票を見て、「ふふっ・・」と笑っていました。多分ですけど、「病状を告知された時どう思いましたか?」という設問に対して「死にたくない」って書いたところじゃないかなー。ウケ狙いじゃなくてわりと本気なんだけど・・・笑
3人目:看護士さん
これも知らなかったんですけど、喫煙は麻酔と相性がかなり悪いみたいです。問診票に禁煙していると書いていたのに「禁煙続けていますか?」と念を押されました。そんな良くないんだなぁ。いやーやめてよかった。
あとは麻酔科の説明を色々と。チームで管理しますとか、そういった内容だったような。
麻酔科は手術が決まった方しか来ないせいか、患者さんが並びまくっている他の科に比べると、ピリピリした空気が少ない雰囲気を感じました。
麻酔科で「歯のチェックもしてきてください」と言われ、次は口腔外科へ。
10時10分 口腔外科で健診
歯科健診行かないと‥と思いつつ放置して1年程経っているのですが、まさか手術前の検査で口腔外科で診察される事になるとは夢にも思いませんでしたね。
こちらの歯のチェックは普通の歯医者での検査と同等で、すぐに終わりました。
検査後に口腔外科の先生から
フロスしてますか?
ご、極稀に・・・
歯間ブラシしてますか?
イエ…マッタク…
一年歯医者行ってないんですよね?
それでそんなに綺麗なんですか??
と、聞かれました。いやしらんけど。
電動歯ブラシだからですかね?と答えたら、入院時に電動歯ブラシを持参する様に言われました。あと、「綺麗でも歯科健診は行く様に」とも軽く注意されちゃいました笑
ちなみに使ってる歯ブラシはこれです。
以前は上位モデル?のソニッケアーのダイアモンドクリーンを使っていたんですが、壊れて買い替える際に「色々機能があってもどうせ歯磨きしか使わないしな・・」と思って、単機能で価格が抑えられているプロテクトクリーンにしました。
同棲する際に妻にも勧めたのですが、僕達夫婦はもうソニッケアー以外の歯ブラシを使う事は一生無いと思っています。それくらい気持ち良いんですよね…。
消耗品なのでいずれ買い替えるとは思いますが、僕が購入した2019年頃から少し値上がりしているのが残念。。。(当時7000円位)
10時30分 泌尿器科で診察
この日の本命の泌尿器科での診察です。
元々10時半で予約していたのですが、結局1時間程待ってからの診察になりました。
待っている間は「ちゃんと予約が通っていないのだろうか」とか「もしかしてよっぽど悪いから準備に時間がかかっているのだろうか」とか色々考えてしまって震えが止まりませんでした。
診察開始
診察が始まり、開口一番
あれから複数の医師にも見てもらいましたが
やはり悪性の可能性が高いかと考えられます
というジャブから始まりました。しかも
非セミノーマに見える部分もあります
という嫌なおまけ付き。
精巣腫瘍にはセミノーマと非セミノーマがあり、セミノーマの方が予後は良く治療もしやすいそうです。再発率も非セミノーマの方が高いとか。当然まだ決定したわけではありませんが、その言葉は聞きたくなかったなぁ…。
セミノーマは精巣腫瘍の50%近くを占める最も多い組織型で、放射線治療の感受性が高い腫瘍です。非セミノーマには胎児性癌、卵黄嚢腫瘍、絨毛癌、奇形腫などの様々な組織型があり、これらが混在していることもあり、セミノーマに比べ転移を起こしやすい性質があります。
和歌山県立医科大学 泌尿器科 「精巣腫瘍」より引用
で、こちらから転移について質問したところ、前回撮影したCTに関するレポートを見せて頂きました。そこには「明らかな転移性病変を指摘できない」の文字が…。(資料は撮影させて頂いたのですが、個人情報が含まれている事もあり「コッソリとなら撮っていいですよ」と許可して頂いたものでもあるので、画像の掲載は見送ります。)
本当に腰が抜ける位ホッとしました。心にのしかかっていた重りが外れた気分。いや本当に。
お医者様からは
以上よりステージⅠである可能性が高いかと考えられます
と伝えられました。
結局のところ病理に出して悪性かどうか、悪性の場合はセミノーマかどうかなどの検査を行わないと確定診断が出来ませんし、術後に転移があるかどうかも確認する必要があるでしょうから、あくまで可能性で話されているのでしょうね。
悪性だった場合の術後対応について確認
インターネット上の記事を検索した限り、ステージⅠの場合の手術後の主な対応は経過観察だと思っていたのですが、どうやら抗がん剤治療になる可能性が高そうなことを話されていました。
正直なところ抗がん剤は怖くてやりたくなかったのですが、最先端の医療従事者が推奨する治療方法を否定するだけの知識も根拠も持ち合わせていませんし、再発の恐怖を抑える為にも抗がん剤治療の選択肢があれば積極的に行おうと考えを改めました。僕まだ死にたくないんで。再発してまた恐怖に怯えるのも嫌なので。
ということで、気持ちをしっかり切り替え、積極的に抗がん剤に挑む覚悟が出来ました。抗がん剤治療をやる事になったら弟に坊主にして貰おうかな!
生き延びられるなら、妻と子供の為ならばどんな事にだって耐えてみせる!
入院前PCR検査で陽性になった場合について確認
入院前にPCR検査を行うのですが、その際に万が一陽性だったらどうなるのかについて確認しました。
すると、精巣腫瘍は緊急手術の分類なのでなんとかして手術に持ち込む可能性も考えられるとの事でした。ただし、全員がN95マスクを着用の上、夜間の手術となるために様々なリスクが考えられるそうで‥。
感染には最大限の注意を払って過ごしてくださいとの事でした。
手術が延期されるのはまっぴらですし、手術のリスクが高くなるのも避けたいので、入院までは病院関連以外一切外出せずに過ごそうと思っています。
精子凍結保存について確認
2月1日に、抗がん剤治療を行う方でお子さんを希望される方は、精子の凍結保存をお勧めすると言われました。
2月3日の検診には妻も付き添ってくれていたのですが、彼女は出来ればもう1人欲しいそうで、精子凍結について尋ねていました。
が…、ちょっと質問の仕方が悪かったのか意図が通じていなかった様で…。
あのっ…精巣を切除してから
抗がん剤に入る前に精子凍結というお話ですけど
これって大丈夫なのでしょうか…?
大丈夫と言いますと…?
今の健全な精子を凍結しておきたいという意味でしたら
これから病院を探して手続きをして…という事になりますので
手術日程への影響も考えられるのでお勧めは出来ません。
いえ…その…
切除した後にそういう気持ちになれるのかな…とか…
妻、女医さん、女性の看護士さん、僕という状況だったのですが、看護士さんから「男じゃないんだしそんなん知らんわ…」という空気が滲み出ていて笑ってしまいました。いや、第二子を希望しているのであれば凍結を気にするのは当然だと思うんですけどね。
当院では精子凍結を取り扱っていないので
精子凍結に詳しい産科の看護士を紹介しますね
という女医さんの言葉でとりあえずその場は収まりました笑
お会計
その後は入退院のスケジュールについての説明や、持ち物についての説明などを受けて、12時20分頃終了しました。検査が無いと病院に3時間半いても全然辛くないな!とか思ってしまいました笑
なお、本日のお会計は1930円。
やすっ!!
と驚いていると、この日付き添ってくれた妻が一言。
来週ガッツリかかるからね…
そうでしたね…笑
病院以外のあれこれ
保険の担当者に今後について相談
まずは僕が個人で加入している保険の担当者と今後の流れについてお話しました。なんか色々言われて覚えきれなかったのですが、分かった事としては
- 良性・悪性問わず今回の手術は医療保険の対象になる
- 良性の場合は5日目から日額5,000円の入院手当が、悪性だったら1日目から1万円が出る(がん特約に加入しているため)
- とりあえず資料送ります
とのことでした。
悪性だったら1日目から1万円保証されるって言われてもね。正直悪性じゃない方が良いに決まってる。とりあえず今回の入院費に関して言えば、保険である程度賄えそうな感じではありました。
会社の総務に相談
まだ確定診断が出ていないので詳細な病名は伏せましたが、来週入院・手術になる為、限度額適用認定証を発行して貰えるか問い合わせました。退院までに間に合うかは分かりませんが、病院から要求されている以上作成する必要がありますよね。
ついでに会社の福利厚生で加入している保険についても問い合わせてみた所、こちらも適用して頂けるみたいなので資料を請求しておきました。
その際に総務の方から入院に関して色々とアドバイスを頂きました。
- パジャマは絶対レンタルした方が良い
- 全身麻酔は麻酔を排出する為に大量の水分を接種する必要があるから、飲料水は多めに用意しておいた方が良い
- 手術室に入る時に好きな音楽をかけるサービスがあるから曲を考えておいてもいいかもしれない
入院も手術も経験が無いので、先駆者のアドバイスはありがたく素直に聞きます。寝巻きに血が付くかもしれないとか、持ち込みだと色々とデメリットがあるみたい。手術室に入る際の曲は「ジョジョ~その血の運命~」一択なんだよなぁ…。
母・弟・義実家に報告
2月1日の時点で僕の母と弟には速報レベルで伝えてありましたが、正式に詳細な現状を伝えました。ステージⅠが濃厚だという事くらいですが。
弟には、兄弟に精巣腫瘍患者がいた場合の発症リスクが10倍になる為注意が必要な旨を伝えておきました。10倍になったところで1/10万が1/1万になるくらいなので、確率としては稀なことには変わりません。ですが僕にとってはたった一人しかいない大事な兄弟ですからね。
義父には、妻が「悪性腫瘍の可能性が高いみたい」と伝えてくれました。それを聞いた時は黙ってしまったそうなのですが、部位を伝えたら態度が一変し「ああ、それなら大丈夫。うちの会社にもいるけどピンピンしてるよ。」と明るくなってくれたみたいで。。ご心配をおかけして申し訳ないという気持ちと、心配してくださってありがたいという気持ちが半分ずつ混じった心境です。
これからやること
入院に関する書類をまとめて、入院グッズを全て揃えること。
また保険に関する資料なども入院までには全て揃えておくこと。
これくらいでしょうかね。あとはタマに可能な限り刺激を与えない様気を付けつつ、コロナに感染しない様に極力家から出ないで過ごそうと思います。
まとめ
PCR検査以外の入院前の検査・診察はこれで一通り終わりました。
この日は朝から妻が付き添ってくれていたのですが、精神的に本当に支えて貰えました。落ち込みそうな時や崩れ去りそうな時に、一緒にいてくれるだけでどれだけ心強いかということを、身に沁みて実感しました。ありがとう。本当にありがとう。
悪性腫瘍への恐怖は勿論、手術や治療への恐怖は確かにありますが、数字の上では生きられる可能性の高さから今は前向きな気持ちを保てています。とはいえ、身体のどこかに僅かでも痛みがあったりすると気になってしまっていますが…。
願掛けでしかありませんが、少なくとも手術が終わるまでは趣味のゲームも一切やらない事にしました。ゲームより他の事に時間を使いたいですしね…。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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