こんにちは、DSKです。
先週書いた妻の妊娠に関する記事の中で、僕の通院について記載しましたが、昨日2月1日に大学病院で検査して貰ったところ精巣腫瘍と診断され、右睾丸の高位精巣摘除術を受ける事になりました。手術の予定日は2月9日です。
正直、最初に診察して頂いたお医者さんと診断や反応が違い過ぎてビビり散らかしています。自分の身にこんな事が起こるなんてね…。実際大学病院でどの様な診察・検査を行ったかをまとめておきたいと思います。
腫瘍内科 診察~採血&尿検査1回目
腫瘍内科は11時からの予約だったのですが、あまりにも人が多すぎて1時間待って12時から診察を受ける事になりました。待合室の殆どが老人で、加齢とともに発がん率が上がるのだなと再認識。
早口で聞き取りにくい先生だったのですが、話していてなんとなく「毎日これだけたくさんの悪性腫瘍かもしれないという人達と接していたら、やっぱり僕達の様な人間とは様々な感覚が違ったりするんだろうなー」と思ったりと、この時点では呑気な僕。
精巣腫瘍疑いという事でしたので、血液検査・尿検査・造影剤CTを受ける様にと言われ、泌尿器科へ紹介して頂きました。
採血と尿検査は何度もやったことがあるので慣れたもんですね。CTは非常に混雑しているので受付だけ済ませて泌尿器科の診察に再度並びます。
泌尿器科 診察
今回は若い女性の先生でした。ちょっと気まずい。
触診&超音波で検査してくれたのですが、超音波がどこか丁寧。というか色んな角度からチェックされます。前回のお医者さんは1~2分程度だったのですが、恐らく5分以上超音波を撮られていました。
これだけでも嫌な予感が物凄くしてくるのですが
すいません
少々お待ちください
と言われ、僕の股間にタオル1枚かけたまま、超音波の写真を持ってどこかに行く先生。
正直この時点で
あっ・・・
これはヤバイやつだ・・・
と察していました。
10分程して戻ってきた先生は、40代後半かな?くらいの男性医師を連れてきました。再度触診される僕。
そして
恐らく精巣腫瘍です
切除を強くお勧めします
と、アッサリ言われました。
いやー…。
なんとなく覚悟はしていたんだけど、やっぱり面と向かって言われるとショックは大きいですねぇ。精巣腫瘍の95%は悪性だという予備知識はあったので、ほぼ悪性腫瘍だと言われている様なものですし。
その後は一旦造影剤を入れたCT撮影へ向かいます。
造影剤CT撮影
造影剤CTは悪性腫瘍の転移を調べるものらしいのですが、造影剤には副作用もあって3~40万人に一人くらいの確率で亡くなられる方もいるそうです。ということで同意書を記入。
最初に普通のCTを撮影→続いて造影剤を注入してCTを撮影という流れになります。CTの撮影自体は1回5分位に感じました。
「1分程首~お尻にかけて熱くなりますよー」と言われたのですが、全くそんな事はなく…。寒かったからかな。造影剤を入れられた部分が冷たいなーという感覚はあったのですが。
ということで泌尿器科に戻ります。この時点で15時過ぎ。
看護士さんから「お腹空いたでしょう?診察までまだ時間がありますし何か食べてきていいですよ」と言われたのですが、正直な所メンタルが大忙しだったのでお腹が空いたという感覚は一切ありません。
それでも食べないのも違うかなと思い、コンビニでおにぎりを2つ買って詰め込みました。もうね。味を全然感じなかった。ああ…本当に怖い時ってこうなるんだなぁ…と実感。
泌尿器科 診察2回目
僕がCTを受けている間、泌尿器科の他の医師達にも意見を求めたそうですが、やはり同じで皆さん切除一択だったそうです。ということで強く切除をお勧めされました。とはいえ当然強制ではないので拒否することも出来るのですが…。
切除を強くお勧めしますが
どうされますk
やります
とります
最速でお願いします
食い気味に手術を受ける意志を伝えました。そりゃそうだ死にたくなさすぎる。無理。
手術日程が1週間後だったので、逆になんとかもう少し早く出来ないかと聞きましたが、手術室が埋まっていてそれは出来ないそう。悪性だった場合は転移が怖いし、なんなら明日にでも取ってほしい。
同意書にサインし、手術の説明と一連の流れについて説明を受けました。
3日に麻酔科と執刀医とそれぞれ診察。7日入院前PCR検査。8日入院。9日手術。10日か11日退院。手術自体は1~1.5時間程度とのこと。
手術前の検査が必要なので
この後、再度検査をしてください。
でないと2月3日はまた1日がかりになります。
ということで、また色々検査をすることになりました。
また既婚者ということで、悪性腫瘍で抗がん剤治療や放射線治療になった場合に、第二子を望む場合は精子の凍結をお勧めするとの話もされました。奥様と相談してくださいとの事。
色々な話が一気にやってきて、日常から一気に魔界に連れてこられた気分でした。
ガチで落ち込んだ
正直ですね、ショックでしたよ。受け入れられないというよりも、ただただ悲しい。
僕は妻と出会うまでの40年の人生は、自分なりに常に苦しんで生きてきたと思っています。勿論僕より不幸な人なんていっぱいいるし、健康に生きてきただけ恵まれているのでしょうけれど、それでも自分なりに悩み苦しんでばかりの日々でした。
それが妻と出会って本当に毎日幸せで、生きてるってこんなにいいもんなんだなって毎日思っていたのです。やっと報われたな。ここからずっと俺のターン!って信じていたんです。
それがね。
目先で言える確実な事で言えば、2月9日に予定していた4Dエコーはキャンセル確定。
2月22日の結婚記念日に予定していた箱根温泉も、昨日診察してくれた先生は行っていいよと言っていましたが、行けるのかな…って不安はありますよね。
少し先の事ですが、悪性だった場合に抗がん剤治療などがあったら、子供が産まれてもまともに会えないかもしれない。抗がん剤治療が無くとも経過観察は年単位で行わなければならないので、二人で望んでいた地方移住も中止になりそう。
思い描いた未来が僕のせいで崩れていく事が本当に悔しくて悲しくて、涙が出てきました。どうしていつも僕の人生はこううまくいかないんだ…と。とはいえそれでも切り替えて前を向かなきゃいけない。ここで腐って、せっかく手に入れた幸福を失うのだけは断固拒否します。
昨日の今日なのでまだまだ不安の中で過ごしていますが、今自分に出来る事を粛々と続けていこうと思っています。
採血&尿検査&追加CT&腫瘍内科 診察
手術が確定したので手術前の検査が必要らしく、再度採血・尿検査を行い、レントゲンと心電図も撮りました。そしてCTも一部撮りきれていない部分があったとの事で撮影しました。
これらが終わった後、腫瘍内科に戻って最後の診察を受けます。
その際に言われた事としては
- 腫瘍内科での診察は一旦終わりにして、泌尿器科が主で進めていきます
- 精巣腫瘍は他の悪性腫瘍と違い、抗がん剤や放射線治療での根治が見込めます
- CTを見た限りではパッと見での明らかな転移は認められません。が、詳細は2日後のレポートをお待ち下さい。
といった感じ。
確定診断ではありませんが、少なくとも毎日の様に癌患者さんと接しているお医者さんがパッと見で見つけられる異常が無かったというのは幾分か心が楽になりました。
あとは恐らく多臓器発の悪性腫瘍が精巣へ転移した可能性も少なそう(と勝手に推測)だから、精巣原発なのであれば他に比べれば予後は悪くないよなと前向きに捉えました。
お会計
これら全ての検査が終わり、会計へ行ったのは18時でした。10時半から実に7時間半。めっちゃ疲れた。
お会計は19,010円でした。それくらいいきますよね。医療保険や高額療養費制度などで戻ってくるお金はありそうですが、今月の医療費はヤバそうだ。
帰宅後
妻との会話
妻には何度もすまない、ごめんねと謝りました。
謝らないでくれと言われましたし、逆の立場なら恐らく僕もそう言ったでしょう。けど、やっぱりそういう事が理屈として理解出来ていても、当事者になるとそう思ってしまいます。
僕じゃなければこうならなかったのに、とか、僕のせいで、とか。
そんな中妻は弱っている僕に、一番嬉しい言葉をいくつもくれました。いつも思っていますが、この人と出会えて、結婚して本当に良かった。
この人と、この人との子供の幸せの為にも、俺は絶対諦めない。
会社への報告
詳細は伏せましたが、上司に「来週手術になったので、今週来週休みがちになります」と報告しました。
タイミングの悪い事に、僕主管の大型案件が来る気配が漂っているらしく…グエェェェーーー。早く戻ってきてーと言われました。いや僕だって本当は行きたくない。
抗がん剤治療や放射線治療に入った場合は、いくらリモートワーク可だと言えども休職せざるを得ないでしょうし、そうするとこの案件は他人に任せる事になるのかなーとか色々考えてしまいます。
出来れば自分で対応したいですし、そういう面でも抗がん剤治療はやりたくないですね…。
夜は不安でなかなか寝付けなかった
お医者さんには
一人で帰れますか?
大丈夫ですか?
ショックを受けて当然ですよ
私達に何でも相談してください
と言われたのですが。。。
自分自身が感じていた以上にやっぱりショックは大きかったみたいで、夜もなかなか寝付けませんでした。時間があれば精巣腫瘍について調べてしまうし、もし初診から大学病院に行っていればとか、別の病院に行っていればとか、様子見しなければ、とか本当に色々と考えてしまいます。症状を自覚してから切除まで1ヶ月程度ですが、その間に転移とかされたらたまったもんじゃない。
食欲も湧かないですし、精神が肉体に悪い影響をもたらすという事はやっぱりあるんだなぁと再確認しています。
一応まだ5%程度は良性の可能性も残っていますし、ともかく今は1日も早く前向きに気持ちを切り替えたいなーとは思っています。
あとやっぱ、いつ死ぬか分からないし、貯金はそれなりに続けながらも使う所には使うべきだなーと感じました。妻子の為にお金は残してあげたいですが、人間いつ何が起こるか分からない。そうなる前に思い出も作っておきたいですしね。
まとめ
ということで、急展開に気持ちが追いついていません。
男性の皆様、タマタマは触っておきましょう。
恋人がいたり結婚されてたりする女性の皆様、パートナーのタマタマをたまには確認してみてください。
息子さんをお持ちの皆様、息子さんがタマタマを触っても咎めないであげてください。
そしてタマタマに異常があると感じたら、ガチのマジの速攻で泌尿器科を受診してください。
タマ診られて触られるだけです。お医者さんも見飽きる位見てますし、実際に検査されたら恥ずかしいとか全く感じませんよ。
ということで、元々あまり更新頻度の高いブログではありませんでしたが、落ち着くまでは更新頻度が下がるかと思います。身体の方が大事ですからね!笑
感情が不安定なので殴り書きの様になってしまいましたが…。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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