こんにちは、DSKです。
2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻の影響で電気代が高騰している事は皆さんご存知の通りだと思います。実際、我が家の家計も電気代はゴリゴリ上がっています。
これは最近節約に目覚めた僕には見逃す事が出来ません。
この記事では机上の計算ではありますが、生活の質を落とさずにどこまで節電・節約出来るかを考えてみたいと思います。
そもそも何故電気代が上がっているのか
電気代が上がっている理由としては、先に少し書いた通りロシアのウクライナ侵攻の影響で石炭や液化天然ガス(LNG)の輸入価格が高騰している事が原因です。
電気代は以下の計算式で求められます。
1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)
日本の料金単価は平均約27円なので、例えば1時間の消費電力が0.5kWの場合
1ヶ月の消費電力は『0.5(kW) × 24(時間) × 30(日) = 360(kWh)』となり
1ヶ月の電気代は360kWh × 27円 = 9,720円となります。
これだけなら電気代は前年同月比で大きく変わらないはずなのですが、今年は皆さんのご家庭でも前年同月比で電気代が大きく増えていますよね。
その原因は『燃料調整費』です。
燃料調整費は輸入した燃料費の変動を反映した数字です。(変動は為替レートの変動や原油価格・天然ガスなどの価格変動が主原因)
東京電力の場合、燃料調整費は2021年1月には-5.2円、2022年1月には-0.53円でした。これがマイナスということは、例えば360kWh利用していた場合、360kWh × 5.2円 = 1872円を月の電気代から引いてくれていました。
それがウクライナ情勢の影響により、2022年8月頃には上限金額である5.13円に到達しました。この結果、360kWh使った場合は、360kWh × 5.13円 = 1846円更に料金がかかることになります。
つまり、2021年の1月と2022年8月に同じ消費電力量だったとしても、電気料金が3718円高くなるという現象が起きています。
燃料調整費、限界突破へ
そんな中、多くの新電力は燃料調整費の上限金額を撤廃しました。例えば我が家ではソフトバンクでんきを利用しているのですが、11月から燃料調整費が9.72円/kWhに変更される事になります。
先程の例で360kWhを利用した場合ですと、360kWh × 9.72円 = 3499円が電気代に加わります。これはかなり痛いですよね。2021年1月と比較した場合5371円電気代が高くなってしまいます。
燃料調整費を抑える方法
2022年11月時点で燃料調整費を抑える方法は、大手電力会社(東京電力)などの従量制プランを契約するのが手段として有り得ます。
一般家庭の多くは従量電灯Bというプランを契約することが出来、こちらは燃料調整費の上限が5.13円に設定されていますので、この金額が変更されるまでは他の電力会社よりも電気代を抑える事が可能です。
実際、ソフトバンクでんきのシミュレータでも確認してみました。
東京電力・従量電灯Bプラン40Aからソフトバンクに乗り換える場合にどうなるかを入力してみました。
10月の電気代は適当です。回線は夫婦でY!mobileなので2回線にしています。
おうちでんきへの切替を行うよりも従量電灯Bを利用した方が2年間で3万円以上安くなるという結果になりました。
辞めるしかない!!けど、解約金があった気がするなぁ…と思い、そちらについても調査してみました。
孫さんありがとう。
ソフトバンクでんきでは燃料調整費の上限撤廃に伴って、本来発生する解約金などを請求しない旨が告示されていました。
実際に従量電灯Bへの切替を申し込んでみた
ここまで調べた結果、我が家は東京電力の従量電灯Bへ切り替える事にしました。
もしかしたら新電力の中に同様のプランが存在するかもしれませんが、そこまで調べるのも億劫だったので、確実に費用を抑えられる東京電力を選びました。
従量電灯プランへの切替は公式サイトからは申し込めません。東京電力のカスタマーサポートへ電話で申込みを行う必要があります。
実際に電話してみた際の流れをまとめておきます。
- 東京電力カスタマーサポートに電話(0120-995-001)
- 切替の申込でオペレータと通話
- ソフトバンクでんきの契約内容を確認し、「供給地点特定番号」と本人確認情報を伝える
- 従量電灯Bへの変更希望の旨を伝える
- オペレータから切替予定日を通知される
- オペレータから支払い方法を選ぶ様促される(とりあえずクレジットカード払いにしました)
- 現在契約している電力会社(我が家の場合はソフトバンクでんき)へ連絡し、切替日とスイッチングを申し込む様指示される
月曜の朝9時頃でしたが、電話は即繋がりました。切替予定日はおよそ1ヶ月後です。忘れない内にソフトバンクでんきに電話しました。
ソフトバンクでんきでは、ソフトバンクでんきのお客様番号、本人確認情報を伝え、切替日とスイッチングの希望を伝えました。
オペレータの方から「解約理由」について聞かれましたが「燃料調整費高騰の為」と伝えた所、「ああ~」と言われてしまいました笑
Y!mobileの割引が無くなる点についても聞かれましたが、2人で200円の割引よりも燃料調整費の方が大きいので問題ありません。
以上で東京電力・従量電灯Bプランへの切替申込みは終了です。そのうち東京電力からSMSが送られてくる予定なので、当面はそれ待ちです。
無理のない範囲での節電もしないといけない
プラン自体は変更しましたが、元々従量電灯Bも高いと感じていたはずなので、節電自体は必要です。
我が家の電気代でどこにお金がかかっているか、ざっくり調べてみる事にしました。
消費電力の概算を調査
前提として、待機電力までどうこうするつもりはありません。全力で細かく管理するより他の事した方が有意義ですからね。
まずは我が家で使用している家電で電気代が気になる家電と使用電力を洗い出してみました。
様々な家電の消費電力を計測しているサイト(電験攻略)がありましたので、型番が違っても気にせず実測値の参考とさせて頂きました。
- 冷蔵庫:22kWh/月
(仕様表に記載されている数値の1ヶ月分) - テレビ(1日4.5時間視聴):13.67kWh
(仕様表に記載されている数値の1ヶ月分) - 洗濯乾燥機:洗濯 0.07kWh/回、乾燥 2.54kWh/回
(電験攻略さんの実測値を参考) - ケトル(1Lを1回沸騰):0.1kWh
(電験攻略さんの実測値を参考) - 電子レンジ 500W:0.074kWh/5分
(電験攻略さんの実測値を参考) - こたつ:0.08kWh
(仕様書に記載されている弱で1時間利用した数値) - 加湿空気清浄機:0.011kWh
(仕様書に記載されている数字を参考に1時間利用した数値) - 暖房:0.64kWh
(仕様書に記載されている1時間利用した際の数値) - PC:放置0.045kWh/作業0.065kWh/ゲーム300kWh程度と仮定
(PCRECOMMENDさんの実測値を参考。僕のPCはCPUはTDP65W、GPUはTDP175Wなので少し多めに設定)
これらに対し、体感でどれくらい利用していたかで一ヶ月の利用電力量と金額をそれぞれの家電単位で求めてみます。
金額は1kWhの平均料金である27円に燃料調整費5.13円を足した32.13円で計算してみます。(小数点以下は四捨五入)
- 冷蔵庫:そのまま
22kWh/月(707円) - テレビ(1日4.5時間視聴):そのまま
13.67kWh/月(440円) - 洗濯乾燥機:3日に1回
26.1kWh/月(839円) - ケトル(1Lを1回沸騰):毎日5回
15kWh/月(482円) - 電子レンジ 500W:毎日30分
13.395kWh/月(429円) - こたつ:1日6時間
14.4kWh(463円) - 加湿空気清浄機:毎日24時間
7.92kWh(254円) - 暖房:毎日8時間
153.6kWh(4935円) - PC:1日11時間放置、12時間中負荷、1時間高負荷(大体のイメージ)
47.25kWh(1518円)
ここまで計算しておいて言うのもアレなんですけど、実際の数字と40kWh位開きがあるんですよね。あとは妻のPCが月間12kWh位しか思いつかないなぁ。
残りはドライヤーやコーヒーメーカー、照明、家電の充電や待機電力とかかな。
対応案
PCの電源オフとスリープをきちんと行う
PCの電源を落とさない理由は「単純に面倒臭い」というのが半分、残りの半分は「起きている時に気が向いたら何時であってもすぐに仕事したい」というものになります。
前者は電気代を捨てる理由にはならないので論外ですが、後者は僕にとって仕事は収入に繋がる大切な物ですし、切り捨てる訳にはいきません。
そこで、この様に対応してみることにしました。
とりあえずはこれだけです。
平日日中は仕事があるので、ちょっと離席している間にいちいちスリープになられていたら鬱陶しいのでスリープはしない。でも夕方以降や週末はPCを放置して出掛けたり、ご飯を作ったりテレビでVODを見たりしている事もあります。
当たり前ですがその間は一切PCを触っていません。ですので完全に無意味です。
スリープに関してはタスクスケジューラの登録を行うだけですし、あとは1日2回PCの電源を触るだけなので、これでお金を節約出来るならやるしかないでしょう。
月間500円位は減らせるかなぁ…。
とりあえずこの状態で数ヶ月過ごしてみて、電気使用量の変化を観察してみるつもりです。
回収は出来なさそうだけど暖房器具を買っても良いのかもしれない
暖房器具を買うことで光熱費が抑えられるのであれば…と一応調べてみたところ、エアコンより消費電力を抑えられそうな器具には以下の物がありました。
- コタツ
- ホットカーペット
- 電気毛布
- マルチダイナミックヒーター
コタツ、ホットカーペット、電気毛布は分かるんですけど、マルチダイナミックヒーターって何だろう?
そう思って調べてみた所、デロンギが出しているオイルヒーターに似た暖房器具でした。
デロンギ公式サイトによると10畳の部屋で1日9時間稼働させた場合の1時間辺りの電気代は14.5円。(1kWh31円計算)
試算上、我が家の場合同じ時間エアコンを使うよりも月1000円程度安くなるはずです。本体の値段は結構しますが、これはちょっと試してみる価値があるかもしれませんね…!
妊娠中の妻の身体を冷やしてはいけませんし、来年以降は子供もいるので、空気が綺麗で暖かい部屋を提供出来るのであれば買っちゃってもいいような気がしますねぇ…。
小さな子供がいると、石油やガスは普段使っていないだけにちょっと怖いですし…。
節約は大事ですけど、生活の質は出来れば向上させたいと思っています。
月1000円の電気代の差が出るなら12月~3月使ったとして年間4000円。これなら計算上17年位で元をとれまs・・・いや、これは取れないな笑
そのうちふるさと納税のポイントが入るので、それ次第で検討してみる事にします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今年の冬は電力会社を切り替えたとしても電気代は高額になってしまう可能性があります。
今回紹介した従量電灯Bについても、ずっと燃料調整費が変更されないとも言えません。ですが、目先の数ヶ月は節約出来る可能性があります。
それ以外でも、生活の中で見直せるところをコツコツ見直していくことで、少しでも光熱費を抑えて生活していきたいですね。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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