2024年以降に新しいNISAが爆誕!既出情報で投資方針を想像する

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岸田政権の目玉改革の1つとして、新しいNISA(以下この記事では恒久NISAと呼びます)の導入が検討されています。2022年12月上旬には以下のニュース記事があがっていました。

『NISA「つみたて」と「一般」、同一口座で運用一体化へ…口座数・投資額拡大を後押し』(2022/12/10)

『NISAを一本化、投資上限額1800万円に 政府・与党が最終調整』(2022/12/12)

これらのニュースについて、現在出揃っている情報と今後検討を期待される情報、2024年以降の我が家の投資方針を検討してみます。

恒久NISAの概要

Image by Krzysztof Pluta from Pixabay

恒久NISAの概要は現時点で正式な発表が出ているわけではないので、現在報道されている情報について確定情報ではありません。とはいえ報道機関が挙って取り扱っている内容なので確度としてはかなり高いのではないでしょうか。

ニュースや記事として取り扱われている情報を分別すると以下の様になっています。

  • ほぼ確実と考えられる変更点
  • 現時点で政府が内容を調整している変更点

それぞれの項目について見ていきましょう。

ほぼ確実と考えられる変更点

NISA制度の恒久化

以下の日本経済新聞の記事より、NISA制度の恒久化はほぼ確実と考えて良さそうです。

現在のNISAは2028年まで、つみたてNISAは2042年までに制度が終了するという期間限定のルールが設定されています。そのためNISAを始めるのが遅い人ほど受けられる恩恵が少なくなってしまうというデメリットがあります。

例えば現在未成年の方は成人になるまでNISAを始める事が出来ないので、恩恵に授かれる期間が短くなってしまいますよね。そういった不平等を是正する為にもこの改修は必須と言えるでしょう。

個人的な感想で恐縮なのですが、僕の持論として「無駄に複雑なルールを設けて分かりづらくする」というのは「百害あって一利無し」であり、言葉を選ばず言えば「現行NISAのルールを考えた奴はかなりのアホ」だと思っています。

特に「多くの人に利用して貰いたい」と考えているのであれば、利用者を遠ざける愚策でしかありません。

勉強コストが生じますし、覚えなければならないルールも増えますし、ルールの穴が生まれたり、利用者が誤解したりしますし、問い合わせも増えますし、誰も得しないんですよね。

恒久NISAは従来のつみたてNISA/一般NISAに比べて時限的な制約が取っ払われる分シンプルになります。分かりやすい仕組みになることは、利用者の裾野を拡大するという意味でも意味のある変更点だと言えるでしょう。

非課税期間の無期限化

以下の読売新聞オンラインの記事より、非課税期間の無期限化もほぼ確実と言えるでしょう。

現在のつみたてNISAの非課税期間は20年と定められています。これがまた無駄に分かりづらくしているんですよね。どういう事か一応説明してみましたが、ぶっちゃけあと1年で消えて無くなる制度なので理解する必要はありません

現行つみたてNISAの非課税期間について

例えば2022年につみたてNISA枠で購入した40万円分の投資信託が存在する場合、2041年までは非課税で2042年から特定口座に移管され、課税対象となってしまうというルールになっています。

同様に、同じNISA口座内で現行NISA制度の終わる2042年に購入した40万円分の投資信託についても20年の非課税期間が存在するため、2061年まで非課税で2062年からは課税対象となります。

多くの人に利用してもらう為の制度を考える際に、何故こんな面倒で分かりづらいルールを作るのか全く理解出来ませんが、大体こんな感じになっています。これ考えた人は宇宙人か何かかな??

恒久NISAでは非課税期間も恒久化されるので、特定口座への移管やらなんやらを考慮する必要がありません。「恒久NISA口座で発生した利益は非課税」と考えられるのは非常にシンプルですね。(本音をとしては当然の事だと思いますが…)

つみたてNISAと一般NISAの一体化

現行NISAはつみたてNISAと一般NISAのどちらか一方のみを利用することが出来ます。(これも分かりづらく面倒なルールですよね。)

それぞれの年間投資上限額と非課税期間が異なるのでこの様な制度だったのですが、恒久NISAでは非課税期間が無期限化される為口座が一体化されます。(恒久NISAの詳細な年間投資上限額や生涯投資上限額についてはほぼ確実とまでは言えない状態なので、ここでは記載しません)

制度の恒久化&非課税期間の無期限化が確定している時点で僕の様な素人でも「一般NISAで積立すれば良くね?」と考えていたくらいなので、まあこれについてはそんなに驚く程の事でも無いのかなという印象です。

当然ですが、一体化することによって投資可能額が引き上げられるのは嬉しい変更点だと言えるでしょう。

現行NISAとは分離管理

以下の日本経済新聞オンラインの記事より、現行NISAを利用している方もそうでない方も、恒久NISAは満額利用することが出来るのはほぼ確実と考えられるでしょう。

今までNISAをやっていた人が損をしないというのは良い事ですよね。

政府が内容を調整している変更点

年間投資上限額増加

以下の毎日新聞の記事より、つみたてNISA及び一般枠の年間投資上限額が増加される事が確実となりました。詳細な金額は積み立てが年間120万円(現行は40万円)、一般枠が年間240万円(現行は120万円)で現在調整中です。

現行つみたてNISAの年間投資上限額40万円という金額はぶっちゃけかなり微妙です。

毎月積立を前提としているのに12で割り切れない数字が年間上限額って算数出来ない考えたのかな?と思われてもおかしくない設定だと言えるでしょう。

割り算が出来る人々からは「40÷12は割り切れない」端数が出て満額積めない」「普通に気持ち悪い」という当たり前の不満が出ていたため、以前から「恒久NISAでは年間投資上限額が12で割り切れる数字になるのでは」という話は出ており、事前予想の多くでは「つみたての年間投資上限額60万程度にはなるんじゃないか?」というものでした。

僕も「まあ年間60万円くらいだろ」と思っていたので、120万円という数字には正直驚きました

DSK
DSK

ありがてぇ

つみたての年間上限金額が120万円ということは最大月10万円積み立てる事が出来る様になります。
(この金額は上限なので、勿論収入に応じて1万円でも1000円でも構いません。積み立てる事が大切です。)

一般枠については、つみたて以外でまとまった余剰資金をNISA枠に投入するのに使えそうですよね。

生涯投資上限額設定

生涯投資上限額については当初1500万円という記事が出回っていましたが、その後1800万円と上方修正されたという記事が出てきました。ですので、2022/12/16時点では1800万円で調整中と考えてよいでしょう。

現行NISAの生涯投資上限額は以下の様になっています。

  • つみたてNISAの場合
    40万円×20年=800万円
  • 一般NISAの場合
    120万円×5年=600万円

現行NISAはつみたてか一般のどちらか一方しか使えない=一方しか適用されませんでした。この金額が恒久NISAでは上限1800万円になったのは爆増と言えるのではないでしょうか。

毎月10万円積み立てた場合でも15年かかりますし、原資で1800万円もあれば老後の不安はほぼ無くなると言っても差し支えないでしょう。

またこの生涯投資上限額は「生涯でいくら投資したか」ではなく、「現在いくら投資しているか」になるそうです。例えば1500万投資している方が100万円分の投資信託を売却した場合、生涯投資上限額は1400万円になります。

年間の一般投資上限額が240万なのでデイトレやスイングみたいな投資スタイルでの利用は難しいのかもしれませんが、僕の様にひふ○プラスという赤字ファンドを買ってしまい、あまりに酷い運用に耐え切れず損切りするという事があったとしても、時間とお金と非課税枠を消費するだけの現行NISAとは異なり、利用した非課税枠は返ってくるのでまだ救いがありますね!

DSK
DSK

(泣)

恒久NISA導入以降の投資方針を想像する

Image by NoName_13 from Pixabay

まだ未確定な要素もあるのでなんとも言えませんが、現在出揃っている情報が全てだったと仮定して、2024年以降の投資方針を想像してみます。

投資の優先順位付け

まずは優先的にNISAやiDeCoの様な非課税枠がある投資用口座を利用していくべきでしょう。理由は3つあります。

利益に税金がかからないから

普通に考えて20%違うのは大きいですよね。同じ買い物をする際に定価と20%引きなら誰でも後者を選ぶでしょう。

日常的に節約したり、副業したりして捻出したお金を、元本割れのリスクを背負いながら投資に回して、何年も寝かせてやっと得た利益の内20%を国に没収されるのは悲しいですよね。

同じことをやって同じ利益が出ているのに、口座の違いだけで20%も利益に差が生じるのならば、非課税枠を利用しない理由はありませんよね。

複利の恩恵を大きく享受する場合は、資産を市場に長く晒しておくべきだから

WealthNaviと生命保険の解約金をどうやって投資に回すか散々検討しましたが、その中での結論としては「分散投資よりも一括投資で市場に長く資金を晒しておく方が期待値が高い」というものでした。

ですので、この恒久NISAもなるべく早く満額積み立てて、1日でも長く市場に投下しておくのが最効率だと言えるでしょう。(通常のインデックス投資などの場合)

ただし、年間積み立て額120万円+一般枠240万円を5年間で使い切れる人はそこまで多くはないと思いますが…(少なくとも我が家は無理です笑)

金融所得課税がいつまでも20%のままだとは思えないから

恒久NISAの話題を掻き消す程に大騒ぎになっている防衛増税の話題。

これに対してどう感じているか、どう考えているかは置いておいて(超不満ですが笑)、今回は法人税や復興特別所得税、たばこ税などを財源とするという方針で議論されてます。

これだけ増税が大好きな政府が金融所得税だけをいつまでも今の税率で置いておくわけがないでしょうし、いずれは税率が変更される可能性もあるでしょう。

NISA口座の拡充と引き換えに金融所得課税を25%や30%にするなんて普通にやりそうです。税率が増えるリスクもある以上、特定口座の優先順位は非課税枠に比べて大きく下がりますよね。

どの証券会社を利用するかを検討する

個人的な話ではありますが、2023年から現行NISAの口座を楽天証券へ移管するのですが、恒久NISAをどこで作るかは悩みどころです

クレカ積立のポイントを考慮すると、SBI証券、マネックス証券、auカブコム証券はそれぞれ上限が5万円/月&ポイントは1~1.1%程度。それに対して楽天証券は5万円は楽天キャッシュでの積立で0.5%還元&5万円はクレジットカード積立で0.2%還元。

月10万円を積立するとなると楽天証券以外では500~550P/月、楽天証券は250P+100P=350P/月。SPUに0.5%は乗せられますが還元されるポイントが渋いんですよね。差分の200PをSPUの0.5%で埋めるとしたら、月4万円買い物する必要があります。これは我が家の家計上、現実的な数字ではありません。

ということで、現在のサービスが継続されるのであれば、恒久NISAはSBI証券で始めようと思っています。投資信託の保有ボーナスなどもSBI証券の方が優れていますしね。

クレカ積立の上限金額についても、このタイミングで拡充して貰えたら嬉しいですね。

入金の構成を見直す

こちらの記事でも書きましたが、僕は直近1ヶ月以上かけて投資体制を整えてきました。

ですが、非課税口座への入金上限額が予想を超えて爆増したので、今まで検討してきた投資体制で運用するのは2023年だけということになりそうです。

せっかくクレカ積立のポイント目当てに複数の証券口座を作ったのに、最初の引き落としよりも早く積み立て額を変える予定が立つとはね…笑

2023年の入金予定

来年は以下の様な構成を想定しています。

  • 特定口座
    クレカ積立3件×5万円
  • 企業型DC
    給与天引1件×2万円(妻が産休に入るまでの期間)
  • iDeCo
    口座引落2件 2.3万円+2万円
  • つみたてNISA
    クレカ積立2件×33333円

これで毎月約26~8万円、年間通算318万円。これ以外に前回購入時の基準価額から5%下がったら現金資産から一定金額買い増ししようかなと考えています。

2024年以降の入金構成妄想

恒久NISAは非課税ですので、当然投資の優先順位は高くなります。資産を長期間市場に晒しておく方が最終的に得られる利益も多くなるので、NISAの生涯投資上限額はなるべく早めに積み上げたいですね。

とは言え一人1800万円、夫婦だと3600万円という金額は、僕達では最短の5年で積める様な金額じゃありませんが笑

また2023年に実践する予定の「基準価額が5%下がったら買い増す」という運用法についても、つみたて枠と一般枠がある恒久NISAと非常に相性が良いです。現金資産がある間は問題ありませんが、手元の現金が枯渇し特定口座で利益が出ている場合は、そちらを売却しNISA口座に移すという事も考えておく必要があるかもれません。

再来年の話ですし制度自体が確定していない為まだまだ検討・改善の余地はありますが、現時点では以下の様に考えています。

  • 特定口座
    クレカ積立2件×1万円
  • 企業型DC
    廃止するかも…?(妻の休職&復職次第)
  • iDeCo
    口座引落2件 2.3万円+2万円
  • 恒久NISA
    クレカ積立2件×10万円

現状どうするか未定の企業型DCについては積まない前提で検討した場合、月間の積立額は26万円程度になります。2023年と同じペースは維持しておきたいなぁ。

子供が産まれる&妻の仕事がどうなるかが読めない&引越す可能性大なので、生活費がどうなるか予測出来ませんし、仮に余裕があった場合も恒久NISAの一般枠に資金投入していきたいので、とりあえずはミニマムで構成を考えておくのが無難かなーと。

ミニマムでも相当入金頑張る必要はありますが笑

どの様なポートフォリオを組むかを考える

僕達はまだ40代前半なので、ある程度リスクを取った投資を行っても大丈夫な時期だと考えています。

とはいえ、レバナス全ツッパ!とか、仮想通貨で億り人!とか、FXでマジガッポ!みたいな大きなリスクを背負う気はありません。投資で一撃当てて仕事辞めたいとかそういう願望微塵もありませんし。あくまで長期・分散・積立という誰でも出来る再現性の高い投資を行うのが前提です。

なのでベーシックですが、コアは全世界・S&P・全米株式を30%ずつ保持していこうと考えています。

残り10%のサテライトは資産形成へのスパイスとして、レバナスインドのインデックスの購入で迷っている状態です。どちらも夢があって魅力的なんですよね。

レバナスはNASDAQが9000を割り込む様な事があれば買いたいかなー。(9000は根拠のない雰囲気の数字です)インドは信託手数料が0.1%程度のインデックスファンドがあればちょっと買ってみたいなぁ。

両方100万ずつ位買えたらそこそこ夢があって、結構楽しそうですよね。

2022/12/17追記:
レバレッジ商品は対象外になったので、レバナスを買う場合は特定口座になりそうです。となるとサテライトはインドのインデックス投資信託で手数料が安い物が出たら、って感じになるかなぁ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

恒久NISAについてはまだ確定した情報ではないので今後の変更も考えられますが、一般庶民が長期分散積立で資産形成をしていく上では、非常に優秀な制度になる可能性があります。

勿論投資には元本割れのリスクがありますし、他人が勧めたからといってよく分からない商品を理解せずに購入するべきではありません。もしこの記事を読んで投資に興味が出た方は(僕は責任を一切取れないので)他の方のYoutubeやブログをしっかり見て、理解してから自分の責任で投資を始めましょう!

僕は投資初心者ですので、あまり難しい事は分かっていません。

もし同じ様に初心者の方で投資に興味のある方がいらっしゃいましたら、是非これから一緒に学んでいきましょう。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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